元旦那

元旦那

私は29歳の時に離婚を経験しています。

離婚の理由はいたってシンプル。

旦那の浮気でした。

つきあっていた頃から、旦那は女癖が悪く

そんな性格を知っていながらも、結婚したら変わるのではと

思っていた私が甘かったんだと思います。

そんな元旦那ですが、まだ結婚する前に

私が旦那のアパートへ遊びに来ているのを知った

旦那の元彼女が、部屋へ乗り込んできた事もありました。

その時はまだつきあって間もなかった為

彼女側の気持ちがまだ落ち着いてなかったんだろうと

思っていました。

その後、特に女の気配はなく、旦那もものすごい優しい人だったので

もう大丈夫かなと思った矢先に今度は別の女の人からのメールを見てしまいました。

内容はとても親密で、どうやら旦那と会ったらしく

その日の事が二人の良い思い出としてメールでやりとりされていました。

「もっと早く会いたかった」

「先に会えてたら結婚しなかった」

「愛してる」

などなど。

なんとこのメールを発見したのは、結婚式1週間前。

メールの女の人との身体の関係を認めた旦那は土下座して謝ってきました。

つきあってるだけの関係なら、ここで別れを決めたのですが

なにせ、結婚式の1週間前ですから。。

式を辞めるわけにもいかず、そのまま当日を迎えたのでした。

神の前で複雑な気持ちで誓いの言葉を述べたのを今でも忘れません。

そんなこんなで始まった新婚生活ですが

結局続くわけがなく、旦那の3度目の浮気で約3年の結婚生活が終わりました。

最後の浮気相手は友達でした。

「旦那が浮気しないように、私が監視しててあげる」

そう言ってくれた、友達でした。

どうして?という不信感でいっぱいになった私に

旦那は何も言わず、目も合わせてくれませんでした。

「もう自分たちは無理だね」

私がそう言うと、だまって頷くだけでした。

「彼女が好きなの?」そう聞くと

「好きだ」と答えてくれました。

その後の事はもうよく覚えていません。

旦那名義でアパートは借りていたので

新しいアパートを探し、早々と荷物を運びました。

写真や思い出の品は全て捨てました。

何一つ残さないように。

私が持っていったのは、自分の服とパソコンとバイクだけ。

引っ越したばかりのアパートには何もありませんでした。

段ボールをテーブル代わりにし、一人で食事をしながら

散々泣いたのが今となっては懐かしいです。

8月になると必ず結婚していた事を思い出してしまうのですが

元旦那も今度は浮気なんかせずに、彼女なり奥さんなり

大事にしてほしいと思うのでした。

合コン

微妙に違う

うちのすぐ側に新しくマンションがたちました。

グレー系を基調とした、なかなか高級そうなマンションです。ママ友の間ではしばらく「間取りがすごいらしいよ」」とか「トレーニングスタジオがあるんだって」とか「ベランダがテラスみたくなっていてデッキチェアとか置けるみたい」などというような情報交換で盛り上がっておりました。

このあたりは平凡な土地柄でマンションもごくごく普通のタイプが多いのです。

実際出来上がったそれは、おお港区あたりで見るようなそびえたつ立派なマンションでした。

それから二年がすぎました。

その高級マンションに住む人の何人かとは知り合いになり(学校などを通じて)中に入ったこともあるし、噂どおりスタジオつきの中廊下型のマンションで、やっぱ「このマンションは違うなぁ」などと思っていました。

ところが、いつの日からか、そのマンションの周囲に水の入ったペットボトルがぐるりと置かれるようになったのです。

住人によれば、猫の○○○被害がひどいらしく、異臭を放つということでいろいろと問題にあっていたようです。

高級マンションらしく、1階周辺は生け垣のように植物が植えられており、こぎれいに整っているのですが、そのちょうどよい日陰具合などからこのあたりの猫ちゃんの「憩いの場」となってしまって(というより、サカリの場……)いるようなのです。

しかも、建築されてわずか2年あまりというのに当初うたい文句であった「24時間管理人在中」が「午前中在勤」になぜか変わり、それまで契約していたはずの大手警備会社から名も知らぬ小さな管理会社へと変更されてしまったというのです。

そこから派遣されたオバチャン管理人さんが、「このネコどもめが」と思ったらしく、あの透明なペットボトルに水をいれたものをたくさん集めて、それを見事なまでに等間隔にマンションの周囲に並べたわけです。

……あれは、効果がどうなのかも疑問ですが(猫よけとして)、それ以前にですね、けっこうミミッチィ雰囲気ですよね。

そりゃ、周囲のですね、古いオートロックもないようなマンションや、一軒家のブロック塀などのところにいかにも住人がやりました的に置かれているのはまだわかりますよ。

でもまだ、築浅の、しかも見るからに高級そうなマンションの1階に、一部のみどころかぐるりと一周もあの水いりペットボトルを置いてしまっては、ねぇ。

資産価値を落とす、とまでは言いませんが。

なんともピカピカのタイル壁の高級マンションとはそぐわぬ風景が逆にやけに人の目をひいてしまい、不思議なたたずまいとなっています。

看護のお仕事